SL160とは
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Jan 9th 2024
スライド観察に必要とされる手作業。それを最小限に抑え、サンプルスライドを正確に搬送するスライドローダーは、自動スライド観察には欠かすことはできません。
この度、発売されたスライドローダーSL160はただ生産性を上げるだけではなく、全く新しい大容量自動搬送系イメージング技術を生み出すために設計されています。
早く確実な搬送動作
SL160は専用スライドホルダ1つにつき、4枚のスライドをのせる仕様です。搬送時は、専用スライドホルダごと電動ステージへと運びます。一度に複数枚のスライドを搬送できるため、1枚ずつ搬送していた従来機種に比べて早く確実にスライド搬送作業ができます。ローダーの稼働中は、作業者がつきっきりになる必要はなく、最大格納量である160枚分のスライド撮像をしている間に他の作業にとりかかることもできます。
作業者や研究者による手作業を可能な限り減らし、サンプルの前処理と分析に注力する。これこそが、より多く、より高品質のデータ取得につながります。
OEM用途に特注対応も可能
市場に流通している主要な正立顕微鏡に対応するだけでなく、OEMや特注仕様のシステムへの組み込みも想定して設計されています。
例えば、臨床用途向けにSL160をベースとしたスライド観察システムを構築する場合。システム構築時に調整が必要となる場面では、ユーザー様のご希望を丁寧にお伺いし、ご希望通りに機材が動作することの確認を行います。制御ソフト構築に関することなども含め、弊社のエンジニアが多方面にわたりサポートいたします。
より高度な事例として、SL160を特注の観察システムの一部として組み込む場合が挙げられます。さまざまな画像処理技術や複数種類のサンプルスライドを使用する専門性の高いシステムであればあるほど、ユーザー様のご希望を深く理解しなければなりません。そのため、このような案件では、製品構想を検討する初期段階から最終的な納入までお客様と綿密に打ち合わせを行います。弊社がこれまでに蓄積してきた知識・技術を集約して、ご納得いただける製品を作り上げていきます。
SL160の最適な用途
臨床やバイオ分野以外にも、多数の分野での検査工程でお使いいただけます。Priorのモジュール式簡易顕微鏡OpenStandとともにお使いいただくことで、SL160は多機能かつ特定の目的に即した観察システムとして活用いただけます。
ライフサイエンス
- 病理組織学
- 神経科学
地質学分野
- 地球科学
産業分野
- 材料工学
- 元素分析.
詳細は、SL160の製品ページをご覧ください。