高速AFMを使って長動作範囲のイメージング:最新の研究成果 

Posted in AFMQueensgate

Dec 3rd 2024

Large area scans taken using high-speed atomic force microscopy

QueensgateNPL(イギリス国立物理学研究所)は、イギリスのナノテクノロジー発展に寄与する団体euspenが11月に開催した国際会議:Precision Motion Systems and Controlにおいて、最新の研究成果を発表しました。 

成果として発表された研究内容は、100 µm x 100 µmの動作範囲を持つ2軸フレクシャーステージ用の新しい制御アルゴリズムで広い観察範囲でも高速AFM(HS-AFM)での観察を可能にします。その結果、分子レベルの分解能で広い面積を観察できるHS-AFMが実現しました 

今回発表した研究内容の詳細はこちら 

これまで、クイーンズゲイトはNPLと数々の共同研究を行ってきました。英国政府関連機関が主催するプログラムでは過去4度にわたり協力し、プロジェクトを完了させています。それ以外にも複数のプロジェクトにおいても、ともに研究を進めてきました。速度制御の改善や多軸補正など、ナノポジショニング分野可能性をより広げる成果であることを認められ公的機関から研究資金を獲得したこともあります 

クイーンズゲイト社との共同研究は、このほど10年となります。幅広い研究開発プロジェクトを通じてお互いの活動に利益をもたらしてきました。 

アンドリュー・ヤクート氏 国立物理学研究所 主席研究員 

 

クイーンズゲイトとNPLの過去のプロジェクト
これまでに完了した共同プロジェクトの一部はこちらでご覧いただけます。 

高速イメージング技術のためのクローズドループ速度制御 

速度制御により、従来よりも高速でステージを制御することが可能になりました。HS-AFMを使った観察で、従来よりも大きく重いサンプルにも対応できるようになりました。 

多軸ナノポジショニングステージ用空間位置補正 

X、Y、Z軸の長動作範囲(400 µm800 µm)でクローズドループ制御が可能な高性能多軸ステージを開発しました。 

多軸制御のための数学モデルの開発 

ナノポジショニングステージの精度を高めるアルゴリズムを開発しました。 

ナノポジショニング製品や高精度な位置決めで課題をお持ちのお客様は、クイーンズゲイトナノポジショニングをご検討ください。
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